旅館には、さまざまな接客担当のスタッフがいて、それぞれ専門の仕事をしています。たとえば和風旅館の場合、玄関で履物を脱ぎますが、下足係が客の履物を預かり、宿を発つ日まで保管をしてくれます。客が名前や住所を宿帳を記入する場合、帳場係がその応対をします。宿帳の記入は、おもに帳場と呼ばれる玄関横で行われます。そして客を客室に案内したり、部屋にある布団を上げ下げしたり、朝夕食や飲み物を部屋で提供する仲居と呼ばれる女性の接客係がいます。
仲居は各部屋をそれぞれ担当していて、客のさまざまな要望を聞いて、きめ細やかなサービスを行います。
多くの場合、旅館では、女将と呼ばれる女性の管理者がいて、客へのサービス方法を仲居に指導したり、営業上の企画を立てています。女将は自らが旅館の経営者であったり、経営者の家族であることが多いようです。女将の後継者がいない旅館では一般に募集をすることもあります。旅館において女将や仲居の接客は、基本的には和装で行われます。